桐朋学園大学卒業生の感想
田口美里(ヴァイオリン) |
アルゲリッチ音楽祭、20周年、おめでとうございます。この度は素晴らしい演奏会に卒業生として出演する機会をいただき、感謝申し上げます。
私は第1回、2回、15回と出演させていただきましたが、第1回の時の印象は特に強烈で、あの演奏会との出会いは、今の私の音楽人生を作った一つのきっかけとなっている事は、間違いありません。
あれから20年、あの時ステージにいた仲間と切磋琢磨し、現在はみんな日本、世界各地で活躍しており、20年前のアルゲリッチ音楽祭での経験がどれほど大きな事だったか実感致します。
きっと今回の学生達も、ものすごい経験をして、これがきっかけとなり奮起したり、目標が定まっていく事でしょう。
私自身は、20年前と同じ演目でタイムスリップしたような気分でした。そして、あの時のフレッシュな気持ちを思い出し、原点を見つめ直す事が出来たように思います。
共演させていただいたミョンフンさんとアルゲリッチさんは、あの時と変わらず、圧倒的な存在感で、そして音楽に向き合うお姿に、音楽家の存在意義を目の前で見せて下さったように思います。
最高のステージにご一緒させていただき、本当にありがとうございました。 |
宇野陽子(チェロ) |
アルゲリッチ音楽祭20周年おめでとうございます。
あの第1回と同じプログラムを、20年を経て再び桐朋学園オケの一員として(!)アルゲリッチさんやミョンフンさんと共に演奏する日が来るとは…この度は素敵な機会を有難うございました。
この20年は本当にあっという間でしたが、学生時代にこの音楽祭において学んだ沢山のこと、演奏はもちろんのこと、巨匠たちがお話してくださったことや、その音楽に対する姿勢などは、今、私が音楽家として活動する上での礎になっているのだなと、改めて感じました。
素晴らしい経験をお与え続けてくださっている音楽祭に敬意を表し、そして感謝申し上げます。 |