 |
 |
ムスティスラフ ・ロストロポーヴィチとグレゴール ・ピアティゴルスキー両巨匠に師事した、世界でただ一人のチェリスト。
ラトヴィア共和国生まれ。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開、熱狂的な支持を受け続けている。
マイスキーは、自らを「世界人」と位置づける。「イタリア製のチェロにオーストリアとドイツ製の弦を張り、フランスとドイツの弓で弾いています。長女はフランスで生まれ、長男はベルギーで、次男はイタリアで、三男はスイスで生まれ、そして今では六人の子供に恵まれています。私はアメリカの車を運転し、スイスの時計をはめて、インドのネックレスをしています。そして人々がクラシック音楽を評価し、楽しんでくれるところではどこでも、そこで家にいるようにくつろぐことができます。」
1985年にドイツ ・グラモフォンと録音の専属契約を結んで以来、マイスキーはこれまでに40を超える録音をリリース。そこでの共演もウィーン ・フィル、ベルリン ・フィルをはじめロンドン響、イスラエル ・フィル、パリ管、オルフェウス室内管、ヨーロッパ室内管など多岐に渡る。
彼の輝かしいキャリアの中でもハイライトの一つは、2000年の活動である。バッハ ・プログラムで実に100以上の演奏会を世界で展開、さらにバッハへの深い尊敬は、無伴奏組曲の3度目のレコーディングという形に結実している。
マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、これまでに日本のレコード ・アカデミー賞を5回、エコー ・ドイツ ・シャルプラッテン賞を3回、パリのディスク ・グランプリ賞、ディアパソン ・ドール賞の各賞を受賞、グラミー賞にもノミネートされている。
世界を代表するチェリストであり、また数々の主要国際音楽祭の常連でもあるマイスキーは、これまでにバーンスタイン、デュトワ、ジュリーニ、マゼール、メータ、ムーティ、レヴァイン、アシュケナージ、シノーポリ、バレンボイムといった名指揮者たち、さらにアルゲリッチ、ルプー、フレイレ、キーシン、ランラン、P.ゼルキン、ユジャ・ワン、クレーメル、バシュメット、レーピン、ヴェンゲーロフ、ジョシュア ・ベル、ラクリン、ジャニーヌ ・ヤンセンほか世界のトップ ・アーティストらと共演している。
1986年の初来日以来、毎年のように来日を重ねており、2018年に50回目の来日を果たした。
使用楽器は、1973年にニューヨークのカーネギーホールにデビューした後に篤志家から贈られた1720年製のモンタニャーナ。 |
|